未経験業界に転職したリアルな苦労とその乗り越え方|30代でキャリアチェンジした僕の体験談
「このまま今の仕事を続けていて、10年後も後悔しないだろうか?」
そんな思いが頭をよぎり始めたのは、33歳のときでした。
結論から言うと、僕は未経験からIT業界(SaaS系スタートアップ)に転職しました。
結果的に良かったと心から思っていますが、そこには想像以上の「現実的な壁」がいくつもありました。
この記事では、僕が30代で未経験業界に転職した際に実際にぶつかった苦労と、それをどう乗り越えたかをお伝えします。
転職のきっかけは「違和感」と「焦り」
当時僕は、広告代理店の営業職として働いていました。
一見華やかですが、長時間労働・古い体質・将来性の不安…。
毎日をこなすだけで、「成長してる実感」がなかったんです。
さらに同世代の友人たちは、IT企業で柔軟に働きながらスキルも身につけている。
「今動かなきゃ、一生このままかもしれない」
そう思い、完全未経験でIT業界に飛び込む決断をしました。
実際に感じた「未経験の壁」
転職活動は想像以上に厳しく、30代の未経験転職の難しさを痛感しました。
1. 書類が通らない
20社以上応募しても、面接に進めたのはわずか3社。
特に「エンジニア職」や「企画職」はハードルが高く、職務経歴書の時点で落とされまくりました。
2. 面接で刺される「なぜ今さら?」
「なぜ今このタイミングで異業種に?」
「なぜこの業界・この職種に?」
面接では、論理的かつ納得感のある理由が求められました。
「やってみたいから」だけでは通用せず、“過去の経験がどう活きるか”まで伝える必要がありました。
3. 入社後のギャップ
運よく内定をもらい、IT企業のカスタマーサクセス職に就きましたが、最初の数ヶ月は正直きつかったです。
- 専門用語が飛び交うMTGに付いていけない
- Slackの文化が独特すぎる
- 20代の同僚のほうがスキルも知識も上
「自分、場違いだったかも…」と思う瞬間も何度もありました。
苦労をどう乗り越えたか?現実的な方法5つ
① 「業界理解」を徹底した
転職前に、業界研究と企業分析を徹底しました。
Tech系ポッドキャスト、業界メディア、スタートアップのnoteを読み漁り、「外から見た知識」を蓄積。
これにより、面接でも自然に業界ワードを使えるようになり、本気度が伝わるようになりました。
② 自分の強みを“翻訳”した
たとえば営業経験は、「課題ヒアリング能力」「チームとの連携力」「顧客対応力」などに“言い換え”ました。
未経験でも、「再現性のあるスキル」があることを証明することで、採用側も納得してくれました。
③ 業務外で学習+実践した
- 無料で使えるSaaSツールを触ってみる
- カスタマーサクセスのオンライン講座を受講
- Twitterで業界人をフォローして用語を学習
「経験がないなら、せめて知識と姿勢を見せる」ことが評価されました。
④ 小さな成功を“自信”に変えた
Slackで上司に褒められた
初めて担当した顧客対応で感謝された
小さな成果にしっかりリアクションをもらえる職場だったのは、心の支えになりました。
⑤ 「同期を作る」ことで孤独を防いだ
同じタイミングで入社した他の未経験メンバーと、月1でオンラインランチ。
悩みや失敗を共有できる相手がいたことで、精神的にかなり救われました。
30代未経験転職に向いている人・向いていない人
向いている人
- 過去の経験を「抽象化して応用」できる人
- プライドを捨てて素直に学べる人
- 「なぜこの業界か」を自分の言葉で語れる人
向いていない人
- すぐに成果や評価を求める人
- 新しい文化に拒否反応を示す人
- 過去の成功体験にこだわり続ける人
最後に:転職してよかったか?
100% YESです。
30代からの未経験転職は、楽じゃないです。でも、「変わりたい」と本気で思った自分を信じて動けたことに、今は誇りを感じています。
「遅すぎる転職なんてない」
そう思える30代の仲間が、これを読んで一歩踏み出してくれたら嬉しいです。