【マーケター向け解説】3Dセキュアとは?ECサイトに必須のセキュリティ強化策
近年、オンライン決済における不正利用が急増しています。
その対策として多くのECサイトや決済事業者が導入を進めているのが「**3Dセキュア(3D Secure)」です。
この記事では、マーケティング担当者として知っておくべき 3Dセキュアの基礎知識・導入メリット・CVへの影響について、わかりやすく解説します。
🔐 3Dセキュアとは?
3Dセキュアは、オンラインクレジットカード決済の本人認証システムです。
Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドが採用しており、以下のような仕組みになっています。
✅ 簡単に言うと…
カード番号+パスワード/ワンタイム認証などの追加要素を組み合わせて、ユーザー本人かどうかを判断する仕組み。
最新の「3Dセキュア2.0」では、SMSや生体認証、アプリ通知など、よりスムーズでセキュアな本人確認が可能になりました。
🛍 なぜ3Dセキュアが必要なのか?
マーケティングの観点から見ても、3Dセキュア導入には明確なメリットがあります。
✅ 不正利用対策になる
- クレジットカードの情報が流出しても、不正利用が防げる
- チャージバックのリスク軽減(加盟店責任がなくなるケースも)
✅ カード会社との信頼性が上がる
- セキュリティ対策を講じている企業として、ブランド価値向上に寄与
- EC事業者としての信用度が高まる
📉 3Dセキュア導入でCVRが下がるって本当?
3Dセキュア導入において多くのマーケターが気にするのが「コンバージョン率(CVR)の低下」です。
✅ 以前は「CVR低下リスク」が懸念された
- パスワード入力が面倒
- ログイン情報を忘れて離脱するユーザーが多かった
✅ でも今は違う
3Dセキュア2.0の導入により、以下のように改善されています。
項目 | 旧バージョン(1.0) | 新バージョン(2.0) |
---|---|---|
UX | パスワード入力必須 | リスクベース認証、ワンタイムパス等 |
離脱率 | 高い | 大幅に改善 |
対応端末 | PC中心 | スマホ対応前提 |
つまり、最新仕様であればCVR低下は最小限に抑えられるということです。
✅ マーケターが押さえるべき3つのポイント
- ユーザー離脱率を見ながらA/Bテストを実施
→ UXに影響があるなら導入方法の見直しを。 - 決済ページまでの導線を最適化
→ 3Dセキュア前にユーザーを離脱させない設計が重要。 - セキュリティを“売り”に変える
→ 「安心して使えるサイトです」と明記することで、購入後押しにも。
🧩 まとめ
3Dセキュアは、セキュリティ対策だけでなく「ブランド信頼性を守るための施策」として、マーケターにとっても重要な要素です。
特に3Dセキュア2.0の登場により、UXとセキュリティの両立が可能になりました。
まだ導入していないEC事業者の方、検討中の企業の方は、ぜひ一度見直してみてください。