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person holding chart and bar graph

企業向けダッシュボードを作るときに必ず決めるべき5つのこと― 作って終わらないダッシュボード設計の基本

企業向けにダッシュボードを構築するとき、
多くの人が ツール選定やグラフの種類から考え始めます。

しかし実務では、

  • 見た目は整っているが使われない
  • 数字は見えるが判断に使われない
  • 結局Excelに戻る

といった失敗が頻発します。

原因は単純で、
作る前に決めるべきことが決まっていないからです。

この記事では、
企業向けダッシュボードを作る前に必ず決めるべき5つの設計事項
実務ベースで整理します。


① 誰が使うダッシュボードなのか(利用者)

https://depalma.io/hs-fs/hubfs/Blog%20Images/Screenshot%202018-08-02%20at%202.17.10%20PM%20%281%29.png?name=Screenshot+2018-08-02+at+2.17.10+PM+%281%29.png&width=1268
https://images.klipfolio.com/website/public/5a275fee-d42b-4f31-91f6-8148d4d729af/executive%20dashboard.png
https://www.geckoboard.com/uploads/IT-dashboard-example.png

最初に決めるべきことは、
**「このダッシュボードを誰が見るのか」**です。

  • 経営層
  • 部門責任者
  • 現場担当者

この違いだけで、

  • 表示すべき指標
  • 情報量
  • 操作性

は大きく変わります。

よくある失敗

  • 経営層向けと現場向けを1画面にまとめる
  • 「全員が見る」前提で作る

👉
利用者は1種類に絞るのが原則です。


② どのタイミングで使われるのか(利用シーン)

https://www.flowtrace.co/hs-fs/hubfs/Meeting%20Analytics%20-%20Browser%20Frame%20Overview.webp?height=812&name=Meeting+Analytics+-+Browser+Frame+Overview.webp&width=680
https://kanbanboard.co.uk/public/storage/uploads/page/1745300236_sqdcm-board.png
https://www.slideteam.net/media/catalog/product/cache/1280x720/a/n/annual_b2c_business_review_dashboard_slide01.jpg

次に決めるべきは、
いつ・どの場面で使われるかです。

  • 日々の業務確認
  • 週次・月次の定例会議
  • トラブル発生時の確認

利用シーンによって、

  • 更新頻度
  • 表示速度
  • 操作の自由度

が変わります。

  • 会議用 → 操作最小・1画面完結
  • 日常利用 → フィルタ・詳細表示あり

③ どの粒度で見るのか(集計単位)

https://raygun.com/blog/images/dashboards-granularity/dashboards-main.png
https://www.eloquens.com/i/p/1/1906/15565/1/kpi-dashboards-data-trends-by-month-dashboard-excel.jpg
https://cdn.kicksdigital.com/depictdatastudio.com/2022/02/AnnKEmery_What-Type-of-Dashboard-Do-We-Need_5.gif

ダッシュボード設計で最も揉めやすいのが
データの粒度です。

  • 日別か月別か
  • 担当者別か部門別か
  • 商品別かカテゴリ別か

ここを決めずに作ると、

「もっと細かく見たい」
「細かすぎて分からない」

という修正地獄になります。

設計の原則

  • 最初は粗い粒度
  • 詳細は別ページで見る

④ 数字の「正」をどう定義するか(指標定義)

https://dashboardbuilder.net/images/kpi_dashboard_main.png
https://cdn.prod.website-files.com/605c9e03d6553a5d82976ce2/66ba447d7224accf332e4377_f619b8af-8791-4108-8b3f-405c87bda15c.png
https://cdn.prod.website-files.com/5ff3396ab1ab6ddde538541c/607992eb46b89dc8fcd347c4_Table%20_KPI.png

企業向けダッシュボードで
最も重要かつ軽視されがちなのが指標定義です。

  • 売上とは何か
  • 件数の定義は何か
  • 重複は含むのか除くのか

これが曖昧だと、

ダッシュボードを見ても
議論が噛み合わない

という状態になります。

実務ポイント

  • 指標定義は文章で明文化
  • ダッシュボード内に注釈を入れる

⑤ どう使われることを想定するか(ゴール)

https://imaginovation.net/static/06166da4596fe11c9a0d24cf52a43346/16d1d/10742-image3-1.webp
https://www.mckinsey.com/~/media/mckinsey/business%20functions/operations/our%20insights/intelligent%20actionboards%20stop%20staring%20at%20dashboards%20and%20start%20getting%20things%20done/exhibitmediafile_exhibit_2.png?cpy=Center&cq=50
https://www.slideteam.net/media/catalog/product/cache/1280x720/v/e/vendor_kpi_dashboard_showing_role_holder_alerts_and_specializati_Slide01.jpg

最後に決めるべきは、
**「このダッシュボードを見たあと、何が起きてほしいか」**です。

  • 異常に気づく
  • 判断する
  • 行動を変える

ここが決まっていないと、

  • 見るだけ
  • 報告用で終わる

ダッシュボードになります。


5つを整理すると

項目決める内容
利用者誰が見るか
利用シーンいつ使うか
粒度どこまで細かく見るか
指標定義数字の正
ゴール見た後の行動

この5つを先に決めることで、
ダッシュボードは「作って終わり」になりません。


ツール選定は最後でいい

ここまで決めて初めて、

  • Looker Studioで足りるか
  • BigQueryが必要か
  • 別BIツールを使うか

を判断できます。

ツール選定は設計の結果です。


まとめ

企業向けダッシュボード構築で重要なのは、

  • デザイン
  • グラフの種類

ではなく、

「誰が・いつ・何を見て・どう行動するか」

を先に決めることです。